きのふの空のありどころ
2012年1月23日月曜日
空といふも青さにあらず たんぽぽの綿毛輝く往くへを逐いぬ
「あれ!」
「どこ? どこよぉ」
「空!」
「お空あおいわね」
「そうじゃなくって、た・ん・ぽ・ぽ」
「あ」
ふたりはそれからたんぽぽの綿毛を追いかけて走っていった。
青空の雲ひとつ映るシャボン玉きみを映さず消えてしまいぬ
きみの顔をじっと見ていたくて、恥ずかしいから
ふくらませたシャボン玉に映らないかな…
でも映っているのは白い雲
どんどんと空へ昇っていってしまう
だからいくつもいくつも
シャボン玉だらけ
2012年1月20日金曜日
朝のデカルト
ビーカーに沈殿しつつ我思う朝の光に透きて我あり
.
2012年1月18日水曜日
餅花のしだるる蔭に
餅花のしだるる蔭に君を見て幼き恋の遠きたまゆら
2012年1月8日日曜日
ただ君といるだけで幸せだったあの日…
流れていたのはプレスリーの歌うこの歌だったね。
ありありと日はあり続くわれ在ればわがつまはありかぎろふ朝に
2012年1月4日水曜日
年末から年始へ 偶成の句
川柳一句浮かぶ。
煩
悩を除いた顔か「福笑い」
テレビ番組を一句。
不真面目とドギツイを混ぜて『バラエティ』
鴛鴦もレジで会うまでいきわかれ
クリスマスの俳句
亡妻(きみ)と買いしクリスマスローズ追憶う夜
風つよきイブ 星 映り 爪は冷ゆ
「収束」の建屋に虚し 片時雨
新しい投稿
前の投稿
ホーム
登録:
投稿 (Atom)